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パラレルやあたしの趣味を中心とした二次創作小説・オリジナル小説ブログです。苦手な方はお戻り下さい。
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 <さくら、隊長になる。>の前回の続きの第5話前編を更新します。※こちらの小説はパラレル物になります。そういうのが苦手な方は読むのをお控え下さい。
<さくら、隊長になる。第5話~前編~>

[chapter11-1:新しい仲間その1]

 一方、西支部に居る例の新しい仲間はというと、茶髪の美人な女の隊長とサロンでお茶をしていた。その新しい仲間というのは女の子ではなく、小柄で黒髪の長い男で、男としてはイケメンとは程遠い、雨寺輝という名の隊員だった。
「あのう、あきらさん?私の不手際といえども、あきらさんが東支部へ行く事は無いのでは?」
 女の隊長は輝に悲しそうに言った。
「つばきさん!もう決めた事です。僕の考えを変えるつもりはありません。」
 輝は白峰椿に答えた。
「あぁ、そんな~、あんまりだわ、あきらさん!私が嫌いになったの?」
「別に、そういう訳では。」
「なら、行くのは取り消しなさい!他に要らない隊員は山の様に居ますのよ!貴方の利用価値はまだまだ、有るのよ!貴方はうちの看板役者なのよ!」
「はぁ、つばきさん!貴女は本当に、呆れた人ですね!僕はもう2度と女の役はやらないって、あれ程、言った事をお忘れになったんですね!」
「あら、そうだったかしら?私はそんなの覚えは無いんですのよ!貴方の思い違いじゃないの!」
「隊長!もう、僕が言っても、お分かりにならないなら、結構です!僕は貴女に失望しました。さようなら、つばきさん!もう貴女と会う事は無いでしょう!僕は貴女の顔を見なくてすんで、清々してます。」
「あの、ちょっと待って下さいな、あきらさん!私が悪かったです。」
 輝は椿が止めるのを聞かず、怒った顔でサロンを出て行ったのだ。後、彼は椿と似た様な人が東支部に居る事をまだ、知る由も無かった。

 俺は翌日の昼下がり、待ち合わせで指定されたカフェでさくらと大道寺と一緒に待っていたんだ。2人は俺を尻目にワクワクとしていた。
(はぁ~、何で、こんなカフェで待ち合わせしないといけないんだよ。)
 そう、そこは男一人では入りにくそうな女性客に大変、人気のあるカフェだった。
(はぁ~、来なければ良かった。でも、さくらが危険な目に遭ったら嫌だしな。)
「そんなに嫌なら、無理して付いて来なくても、良かったのに。」
「いや、それはお前が心配だから、・・・」
「有り難う。優しいんだね。」
「べ、別に、優しくなんかないぞ。」
 小狼は桜に言われ、顔を真っ赤にしながら、そっぽを向いた。
「さくらちゃん、こちらのは李君の奢りなので遠慮なさらずに、食べて下さいな。だから、どんどん頼んでも良いんですのよ。勿論、私の分の支払いもお願いしますわね、李君!」
「おい、待て!そんな事、聞いてないぞ、大道寺!ふざけた事を言うな。俺はお前の分は払うつもりはないからな!」
「これは交換条件ですわ。」
「お前は本当に嫌な奴だな。俺はお前に相談するんじゃなかった。って、しかも、ここは高いじゃないか!」
 小狼は店のメニューを見ながら、困った顔で知世に言った。
「私は悪くありませんわ。ここを指定した方が悪いんですもの。」
 知世はとんでもない言い逃れをした。
「大道寺お前は何様のつもりなんだよ、ふざけやがって!」
「あのね知世ちゃん、意地悪しちゃ駄目だよ。私は小狼君と何が遭ったかは知らないけど、今のは知世ちゃんが悪いよ。小狼君にちゃんと、謝った方が良いと思うよ。」
「はい、さくらちゃん、ちょっと調子に乗り過ぎましたわ。ごめんなさい、李君。」
「はぁ、もう良いよ!」
 小狼は呆れた顔で、知世に言った。
「それより、遅いね、もう1時間位になるよ。」
「えぇ、そうですわね、さくらちゃん。」
(良い事を思い付きましたわ、ここを指定した方に、全額払わせましょう。)
 知世は反省する気は全く無い。
「それより小狼君、今まで戦って来た宿敵の黒鴉(からす)って一体、何者なの?」
「帝都を滅茶苦茶しようと企んでいるテロリストというふざけた奴らだ。」
「そうなの。私にはあの観月歌帆さんっていう綺麗で優しい人は悪い人にはどうも見えないんだけど。」
「私もそう思いますわ。」
「お前らの目は節穴か?」
 小狼は呆れた顔で、2人に怒鳴った。
「アンタ、声が大き過ぎだぞ!」
 花柄の着物を着た小柄な女の子は小狼に注意しに来た。
「関係無い奴は引っ込んでろ!これは俺とコイツ等の問題なんだよっ!」
「だからって、怒鳴らなくても良いだろ!」
「彼女の言う通りですわ。」
 知世は少女に同意する。
(まぁ、可愛いらしい方ですわ!私のイメージにぴったりですわね!)
(何なんだよ、この人は!人の事、ジロジロと見やがって!)
 少女は知世の態度を見て、不機嫌な顔をした。
「知世ちゃんのこれは、何時もの事なの、気にしないでね!」
「あぁ、そうだ!これは病気みたいなもんなんだ!」
「そ、そうなんだ!」
 少女は知世の趣味に呆れ顔で答えた。
「って、お前みたいな一般人が来る所じゃない!向こうへ行け!」
「一般人じゃない!」
「確かに、李君の言う通りですわ。一般の方がお話に入って来て、貰っては困りますわ!」
「だから、違うんだって!」
 少女は何度言っても、自分の事を2人に信じて貰えず、途方に暮れていたのだ。
「もう、話位、聞いてあげても良いんじゃないの?」
「さ、いや、少尉!だって、コイツは一般人しか、見えませんよ。」
 小狼は少女の顔を不満そうな顔で見ながら、桜に言った。
「だから、違うんだって言ってますよね!ぼ、いや、私は西支部の藤組から、参りました。雨寺輝と申します。」
「でしたら、最初から、そう言えば良いのでしょう。」
「それは貴方達のせいでしょう。そういえば、一緒に来たうちの副隊長は何処に?」
 輝は副隊長を捜す為、辺りを見渡した。
「俺はお前なんか、歓迎しないぞ!もう、女の隊員なんて、真っ平ごめんだ!」
 小狼は不機嫌そうな顔で、輝に噛み付いた。
「違うんです。えっと、これには、事情が有って、・・・」
「潜入で、そんな格好をなさっていたんですね。」
 知世が小狼の代わりに答えた。
「え、ええ、まぁ、そうです。」
(今はそういう事にしておこう。)
 小狼は彼を見て、意味深な顔をした。
「おいお前、今のは嘘だろう!」
「小狼君、そうなの?」
「そうですよ、少尉!。コイツはきっと、大道寺みたいなふざけた奴等にまんまと騙されて、こんなふざけた格好をさせられたに決まっていますよ。俺はそう思います。」
 小狼は自身有り気に、桜に言った。
「今、ギクッとしたな!」
「あっ、はい!娘役なんだから、普段からこの格好をしてないといけないと言われました。」
「なぁ、大道寺!俺はコイツと、ちょっと出て来る!」
 小狼はそう言うと輝を連れて、カフェを出て行った。
「あきらさんの折角の可愛さが台無しですわ。李君はなんて、酷い方なんでしょう。」
(はぅ~!もう、知世ちゃんったら、少しも、反省する気無いんだから!)
 桜はふざけた事を言う知世を見て、苦笑いを浮かべていた。

(李君は一体、僕を何処へ、連れて行くつもりなんだろう?)
 輝は小狼を不思議そうな顔で見つめる。
「あの、李君達が所属している東支部の隊員達はあんな人達、ばっかりなの?」
(僕はすっごく、不安だ!)
「・・・あぁ、そうだ!まともな奴等は余り、居ないな。」
 小狼は困った顔で言った。
「貴方はまともそうだし、副隊長さんなんでしょ?」
「・・・うん!」
 小狼は困った顔で答える。
「俺は副隊長になるつもりは全くなかったのに、アイツ等ときたら、・・・」
 小狼は言うと、突然、口を閉ざしてしまう。
「ごめん!突然、可笑しな事を聞いて、済まなかったな。」
 輝は小狼に対して、申し訳無さそうに謝った。
「いや、良いんだ。」
 小狼は困った顔で答えた。

 突然、野次馬達が小狼達の所へ、やって来たのだ。
「あれ?お嬢さんはもしかして、雨寺輝という舞台女優さんじゃないですか!」
「あぁ、ホントだ!言われてみればそうだな。因みに、隣に居る男は一体、誰なんだよ?」
「さぁな!俺は見ねぇ面だな!」
 この男達はどうも、輝のファンらしいのだ。
(面倒な奴等だなぁ!)
(災厄だよ、全く、こんな時に!)
「あきら!走るぞ!」
「あぁ、はい!」
 2人は輝のファンから、走って逃げた。
「どうやら、アイツ等から逃げ切ったみたいだな!ん、どうしたかしたのか?」
 小狼は心配そうな顔で、輝に言った。
「・・・っく!これ位、大丈夫だから、気にするな!」
 輝は痛む足を摩りながら言った。
「何を言ってるんだよ、お前は!無理をするな!俺が手を貸してやる!」
「フンッ!誰が、お前なんかの手を借りるかよ!馬鹿にするな、俺はこう見えても、男なんだから!」
 小狼は輝に手を貸そうとするが、輝は拒否する。
「あきらお前、妙な意地を張るな!・・・まさか、前の支部で、何か遭ったのか?」
「アンタ、そんな事を聞いて、どうするんだ?」
 輝は怪訝な表情で、小狼に言った。
「勿論、この事は誰にも言わない!だから、俺を信じてくれ!」
「そうか!・・・僕はこの姿で馬鹿にされて来た。確か、アンタは元軍人だったそうじゃないか!そう考えると、僕の悩みなんて、小さいもんだろうよ。だから、ムキになって済まなかった。」
 輝は小狼に対して、申し訳無さそうに謝った。
「着替えるの大変だろうし、俺が手伝ってやろうか?」
「あっ!・・・それは断る。」
(この人は過保護過ぎて、変だよ。)
「まぁまぁ、遠慮するなよ!」
「この人も可笑しい!」
 輝は小声で呟く。

第5話後編[chapter11-2:新しい仲間その2]へ続く・・・

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