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~輝(あきら)の視点から~
僕は何者かに手首を刃物で切りつけられた。地面には、僕の血でいっぱいだ。ああ、意識が遠ざかっていく。
あきら(この雨合羽を着た人は誰だ?女性みたいだが、何所かで観た事がある様な気がすなあ?一体?誰なんだ?この人は?)
僕は床に倒れた。
あきら(例え、死ぬにしても、ただでは死ぬわけにはいけない!何か残さなければ、・・・・・)
一方、そんな事が起こっているとは知らない山崎達はカフェでお茶をしていた。
山崎「あきら君の学校の文化祭、楽しかったね!明日も、行こうよ!」
千春「ええっ!?明日も、もういいでしょ?山崎君!」
山崎「コスプレ喫茶、面白かったし、もう一回、明日行こうよ!ねえ、千春ちゃん!あきら君の女装メイド可愛かっただよ!」
千春「はぁ~!呆れた!」
知世「確かにあきら君のメイド姿、可愛らしかったですわ!今回はビデオも、写真も、バッチリですわ~!山崎君!後で写真を差し上げますわ!」
山崎「有り難う!大道寺さん!」
知世「いえ、良いですのよ?山崎君!でも、あのメイド服、李君が着られたら、面白いんですのにね!あの時はいやでも、おやりになられたのに、どうしてなんですの?」
小狼「だ・か・ら、あれは劇だから仕方なく着ただけだろうが!もう、頼まれたって絶対に着ないからな!」
知世「ただ、言ってみただけですわ!でも、さくらちゃんがメイド服を着られたお姿は李君は観たくありませんの?」
小狼「い、いや、そんなの観たいわけがないだろう!」
知世「そんなに遠慮なさらなくてもよいですわよ?李君!本当は観たいんですわよね?解りましたわ!用意して置きますので、出来上がったら、私のお家に御呼びいたしますわ!楽しみにしていて下さいね!」
小狼「勝手に決めるな!誰が行くって言った!」
桜「みんな、お待たせ!あれぇ、小狼君!知世ちゃんと何のお話してたの?」
小狼「別に何でもないから、気にするな!」
桜「そっか!良かった!」
千春「あれ?外、雨が降ってない?さっきまであんなに晴れたのに!私、傘持って来てないんだけど、帰りどうしよう?山崎君!山崎君が傘を持ってきてるんだったら、傘に入れて欲しいなあ?」
山崎「うん!持って来てはいるんだけどね、折りたたみ傘なんだよ!」
千春「えっ?何で普通の傘を持ってこないのよ!」
山崎「あんなにじゃじゃに降りなるなんて、天気予報では言ってなかったら、大丈夫だと思ったんだよ!持って来なかった千春ちゃんが悪いんだよ!」
千春「持って来なく悪かったわね!さくらちゃん達は傘持って来た?」
桜「うん、ちゃんと、持って来たよ!でも、折りたたみ傘だから、ずぶ濡れになっちゃうね!小狼君の傘に入れて貰おうかなあ?」
小狼「おあいにく様、実は俺も折りたたみ傘しか持って来てないんだ!役に立てなくてごめんな、さくら!」
桜「ううん、小狼君が謝る必要なんてないよ!私の方こそ、ごめんね、小狼君!」
小狼「いや、さくらが謝る事でもない!これは大道寺のせいなんだからな!どうせ、大道寺は迎えの車で帰るんだろうな?」
知世「私は皆さんを自宅まで車でお送りしようと思い、私の携帯電話で私の御家にお電話を申し上げたんですが、今は御家を出払っていらっしゃる様なので何方もいらっしゃいませんでしたわ!」
知世は携帯電話を外でかけて来た様だ。日傘兼用の雨傘をさしていたにもかかわらず、彼女自身はずぶ濡れである。
桜「知世ちゃん、大丈夫?このままじゃ、風邪ひいちゃうよ?」
知世「心配して頂いて有り難うございます!さくらちゃん!ですが、困りましたわね!この雨では当分、お家には帰れませんわ!それにこの雨は何だか不吉ですわ!」
小狼「そうだな!」
千春「あっ、そうだ!知世ちゃん、本城君に迎えに来てもらったら、どうかな?」
知世「えっ!?あ、あの方はお忙しいのでは?」
千春「でも、知世ちゃんの彼氏でしょ?」
知世「ち、/////違いますわ?千春ちゃん!何ていう、ご冗談をおっしゃいますの?彼はその、/////・・・・・幼馴染であって、彼氏ではございませんわ!勘違いなさらないで下さいな!/////」
山崎「千春ちゃんの言う通りだよ!クラスの皆がね、大道寺さんと本城君は出来てるんじゃないかって、噂してるよ!」
知世「あああああ!そんな事、/////ありえませんわ!皆さんどうして!」
小狼は困った顔して、知世に言ったこう言ったのだ。
小狼「ああ、何て、じれったい奴だ!何なら、お前の代わりに俺が本城に電話かけてやろうか?」
知世「あああ、李君、貴方まで!貴方は私の友達ではありませんの?」
桜「ねえ、知世ちゃん!小狼君も!ちょっと、冷静になろうよ?みんな、どうかしてるよ!」
知世「さくらちゃんは私の気持ちをわかって頂けますわよね?」
桜「も、勿論だよ!知世ちゃん!」
(はう~、知世ちゃんの御顔が怖いよ!)
知世「さすが、さくらちゃん!やっぱり、さくらちゃんは私の友達ですわね!一体、何方がおっしゃったり出した事でしょう?ああ、犯人が気になりますわね!この中に犯人がいらっしゃらないでしょうね?」
桜「知世ちゃん、絶対、いないよ!私達を信じて欲しいなあ!」
知世「さくらちゃん達の事を信じますわ!」
桜「信じてくれて有り難う!知世ちゃん!でも、一体、誰が言い出したのか、気になるよ!」
自体が落ち着いた時、知世の携帯電話が鳴り出した。
知世「あ、は、はい、もし、もし、真君!どうかなさいましたの?」
真『俺、今、病院に居るんだけど、・・・』
知世「ま、まさか、真君がお怪我を!まあ、それは大変ですわ!」
真『違う!俺じゃない!俺の話を最後まで聞けって、言ってるだろ!四葉学院中等部の神社のチビさぁ、何者かに襲われたんだよ!』
知世「あの、雨寺輝君が、ですか?一体、何方がそんなお酷い事をなさったんでしょうか?」
真『俺がそんな事、知るか!でも、解るっている事っていえば、逆恨みって事ぐらいかなあ?』
知世「逆恨みですってぇ?まあ、何て、恐ろしい事を?」
桜「ほえええ、逆恨み?恐過ぎるよ~!」
小狼「確かにそれはヤバいなあ!」
知世の話に桜と小狼は同意する。
山崎「さ、逆恨みで千春ちゃんに襲われたら、僕は堪らないなあ!あはははは!」
千春「あのねえ、山崎君!こんな時に縁起でもない事を言わないでくれるかなあ?まさか、私に襲って欲しいの?」
山崎は千春に余計な事を言って怒られていた。
山崎「やだなあ、千春ちゃん!冗談だよ!」
千春「こんな時に冗談は辞めてくれる?山崎君!本気で私に殺されたいの?」
山崎「ごめんね!千春ちゃん!もう言わないからねえ、許してよ?」
千春「はぁ~、わかったわよ!許してあげるから!もう言わないでよ?」
山崎「解ったよ!千春ちゃん!大道寺さんの話で思い出したんだけどね、雨寺君を恨んでそうな人、僕は何人か、心あたりがあるよ!」
山崎は真剣な顔で言った。
千春「何ですって?だったら、何で、もっと、早くに言わないのよ?山崎君の馬鹿!」
山崎「何時、言ったら良いのか、判らなくてね、・・・」
千春「で、犯人の目星は付いたの?」
山崎「いや、それはまだ、だけどね!気が早過ぎやしないかい?千春ちゃん!僕はね、犯人は藤堂さんの妹さんの小梅さんを襲った人と同じ人じゃないかと思ってるんだよ!」
千春「それって、この前、起きた非常階段での転落事故の事よね?」
山崎「うん、そうだよ!千春ちゃん!良く覚えてるね!」
千春「でも、あれってさ、ただの事故じゃなかったの?」
山崎「僕も最初はそう思ったんだけど、どうやら、違うみたいだね!」
千春「そうなの?」
山崎「うん、まあね!」
千春「浅瀬港君の時も、そうなのかなあって思ってさ!」
山崎「ああ、そうかもね!でもさ、誰も死ななくて良かったね!」
千春「うん、そうだね!でも、次、私が襲われたら、どうしよう!」
山崎「僕はそうなる前に千春ちゃんを守ってあげるよ!」
千春「有り難う!山崎君!」
山崎「僕の大事な千春ちゃんだから、当然の事を言っただけだよ!で、ワトソン君は僕の話を聞いてたかい?」
小狼「山崎!誰がワトソンだ?俺は医者じゃない!保健委員だ!」
山崎「僕がホームズだったら、李君はワトソンだよね?」
小狼「もう、それでいいよ!」
小狼は山崎の言った事に呆れてしぶしぶと答えたのだ。
山崎「で、千春ちゃんはねえ、モリアー・・・」
千春「ちょっと、今、あんたは何を言おうとしたの?しかも、それって、男でしょ?今度という今度はあんた、許さないんだからね!」
桜「あ~、山崎君って、何であんな事、言うんだろうね?」
小狼「もう、あんな奴、ほっとけ?さくら!」
桜「うん!わかったよ!小狼君!」
小狼「わかればいいんだ!」
桜「でもね、知世ちゃんはハドソン婦人にそっくりだよ!」
小狼「確かにそうだな!」
桜「でしょ!」
一方、知世はまだ、真と電話で話をしていた。
知世「でも、真君が御無事で何よりで良かったですわ!」
真『ともよちゃん!心配してくれて、有り難う!/////』
知世「礼には及びませんわ!真君!御無事でいて下さる事が私は・・・」
真『わ、/////わかったから、それ以上言うな!馬鹿!』
知世「雨は上がりましたわね!真君!先程の雨が嘘の様ですわね!」
真『そうだな!本当に嘘みたいな雨だな!』
知世「雨寺君!助かると良いですわね?真君!」
真『そうだな!助かると良いな!』
知世「両方の犯人、早く、見つかると良いですわね?真君!」
真『そうだな!見つかると良いな!実は俺、そこまで来てるんだ!』
知世「あら?そうですの?なら、何で、もっと早くに仰って下さらないのですか?」
真『ともよちゃんを脅かそうと思ってさ!』
知世「あら、何て、お酷い事をなさいますの?私、真君の事を許しませんわよ!」
真『何時もの仕返しだ!』
桜「近くに居るのに、何で本城君は電話で知世ちゃんとお話してるんだろう?変だよね?小狼君!」
小狼「ああ、そうだな!確かに可笑しいなぁ!」
桜と小狼の言うと通り、真は近くにいた。実はレストランのガラス越しに背を向けて、傘を持って立っていたのだ。
知世「あらまぁ、そこに居らしたんですのね!真君、今、迎えに行きますわね?」
知世はレストランの外へ、出て行った。
知世「冷えたでしょう?中に入れてはどうでしょうか?」
真「あ、うん!そうだね!浮気はしてないだろうな?」
知世「あ、ええ!勿論、そんな事はしてませんわ!」
(ああ、どうして、この方は解って下さらないのでしょうか?)
真「良かった!安心した!さあ、中に入ろう?ともよちゃん!」
知世は真をつれて、レストランに戻って来たのだ。
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