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パラレルやあたしの趣味を中心とした二次創作小説・オリジナル小説ブログです。苦手な方はお戻り下さい。
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 今日から<少年シンデレラ>(キリ番130フリー&キリ番150フリー&ハローウィンフリー)を更新します。まずはレン小狼編からの更新となります。*この一様、BLなので閲覧注意です。

登場人物紹介

シンデレラ蓮華(男)

鏡音レン(主人公)・・・夢魔の少年。年齢は114歳。見た目は14歳。本来の髪型は短めの金髪ポニーテルで青い瞳。インキュバス時はレンと名乗っているが、サキュバス時は蓮華(れんげ)と名乗っている。但し、サキュバス時は長めの金髪ポニーテル。瞳の色はインキュバスの時と同じである。胸は双子の姉リンとは違い大きめ。エリオルの事がキザで嫌い。

鏡音リン・・・夢魔の少女。年齢は114歳。見た目は14歳。レンとは双子の姉弟。髪型はショートカットの金髪。胸が小さいのが悩み。

KAITO・・・レンとリンとミクの先輩悪魔。年齢は127歳の美青年。髪の毛の色は青色。瞳も髪の毛と同じ色。がくぽが苦手。種族問わず、美少女好き。妻のMEIKOが居るにも拘らず、女の子と遊んでいる。レンの事も大好き。エリオルに密かに、憧れを抱いているらしい。

初音ミク・・・レンの事が大好きな美少女悪魔。ねぎとニラが大好き。余りにも好き過ぎて、お菓子にも入れる(かなりの味覚音痴。)。髪型は長い水色のツインテール。瞳も髪の毛と同じ色。魔界のアイドル的存在である。

李小狼・・・王子で退治屋。シンデレラ(本物)が大好き。シンデレラの偽者達に振り回される。

李家のメイド・・・執事の山崎が雇ったメイド。見た目は可愛いらしい髪が肩より、少し長い黒髪の小柄なメイドだが、・・・。その正体は実は・・・。第2期で重要な人物。

山崎 貴史・・・李家の新人執事で、小狼の幼馴染。元召使。

柊沢エリオル・・・魔界の自称王子。年齢は不詳。見た目は少年である。彼女が居る。未婚。美少年なので、女の子達にモテる。レンには嫌われている。但し、本人はレンの事が大好き。

神威 がくぽ・・・シスコン。レンは弟の様な存在。髪型は長い紫色の髪の毛をハーフアップにしている。美青年。

木之本 桜・・・本物のシンデレラ。亡くなった母の写真が入ったロケットを大切にしていたが落としてしまう。実の兄に虐められている。




*大まかな設定はこちらの記事をお読み下さい。


<少年シンデレラ~パート1(レン小狼編)~プロローグ>

 ここはとあるお城。朝に誰かが王子の部屋に起こしにやって来たのである。

 ドンドンとドアを叩く音が聞こえる。

?「小狼様~!朝ですよ~!」

小狼「お早う!お前は誰だ?偉じゃないのか?」

 外の主の返答に答える為、小狼は自分の部屋の扉を開けた。

山崎「申し遅れました。私は今日から執事の偉望様の代わりに、小狼様のお世話をさせて頂きます。山崎貴史と申します。どうぞ、宜しくお願いします。」

小狼(な、何?新人執事だと!?俺はそんな事、一言も聞いてないぞ、偉!)

「おい、お前!偉はどうしたんだ?」

山崎「お仕事で1週間、奥様の所へ、滞在されるそうですよ!」

小狼「そ、そうか!分かった!後、言っておくがな、俺の部屋に入る時はノックしなくて良いからな!」

山崎「畏(かしこ)まりました!」

小狼(コイツは俺と歳が変わらない様だが何で、偉はこんな若い奴を雇ったんだろうなぁ?)

山崎「あの、どうかなさいましたか?」

小狼「いや、別に!それより、朝食にしようか!この部屋に持って来てくれ?」

山崎「今直ぐ、お部屋にお持ちします!」

 山崎は小狼の部屋を出て行った。

小狼「さてと、昨日の読みかけの本を読もうかなぁ?」

 小狼の何時もの朝の日課は本を読む事だ。

 一方、シンデレラ(男)はというと、町へ買い物に出掛けていたが、何故か、女の子の格好をしていた。

 僕は夢魔の鏡音レン。何故、女の子の格好をしているのかって、実はこの姿だと品物が安く買えるんだよ。フフフフッ。でも、それは最近、始めた事なんだけどね。ある人の言った事が切っ掛けで。そのある人というは、僕の先輩で名前はKAITOっていうんだ。彼は三度飯より、アイスが好きなんだよ。最近の彼のアイスのブームはトマトチョコアイスなんだってさ。それって、美味しいのかなぁ。

KAITO「ねぇ、レン君、修行捗(はかど)ってる?今は蓮華(れんげ)ちゃんって、呼ぶべきなんだろうか?」

 KAITOが突然、レンの目の前に現れた。

レン「そんな事、どうだって良いですよ、KAITO先輩!それよりさぁ、こんな事を何時まで僕にやらせるつもりなんですか?正直言って、ずっと、女の子になってるのが辛いんですけど!僕を殺す気ですか?」

 KAITOは苦笑しながら、こう言った。

KAITO「死ぬのは大袈裟じゃないのかい!フフフ!リンちゃんは君の女の子の姿が気に入らないみたいだけど、僕はレン君の今の姿、凄く魅力的で大好きだよぉ~!」

 KAITOはそう言うと、レンに抱き付いた。

レン「コ、コラ、放せよ?バカイト!僕は元々は男だよ~!バカァ~!放せってば~!変態!」

KAITO「だって、れんげちゃんはすっごく可愛いんだもん!僕の好みだよぉ!何かさぁ、ルカちゃんとめーちゃんは飽きちゃったしさ!もう良いって、感じだよ!(ミクちゃんとリンちゃんは除外するけどね!)」

レン「2人に怒られても、僕は知らないからね!この女たらし!僕は帰るからね?じゃあね、バイバイ!」

KAITO「わ~ん、置いてかないでよ?レンく~ん!今は女の子なんだから、僕が荷物持ってあげるよ!」

レン「これ位、自分で持てるしさ、手伝って貰わなくて結構だからなんだからな!」

KAITO「レンきゅんの意地悪~!女の子らしくしなさい!」

レン「やなこった!だってさぁ、今直ぐ、変えられるかよ!」

KAITO「レン君の馬鹿!反抗期!もう、口なんて、聞いてやんないんだから!プンプン!」

 KAITOは膨れっ面で言った。

レン「アンタは何歳だよ?」
 レンは子供っぽい態度をするKAITOに呆れた顔で聞いた。
KAITO「127歳になったところだよ!それがどうしたの?レン君はもう直ぐ114歳だよね?誕生日プレゼント、何が良いの?」

レン「ケータイゲーム機の新しいロールプレイングゲームのソフトが欲しい!」

KAITO「去年、買ってあげたじゃん!もうクリアしたの?」

レン「うん!もう、やり終わっちゃった!だ・か・ら、次の頂戴!ねぇ、良いでしょ?お兄ちゃん!」

 レンは上目使いでKAITOに強請(ねだ)る。

KAITO「(ドキン!)わ、/////分かったよ!お兄ちゃんが新しいの買ってあげるよ!でも、リンちゃんには内緒だよ!チュッ❤」

(レン君、それは反則だよ!思わず、君に気を許しちゃうじゃないか?)

 KAITOはレンの頬に口付けを落とした。

レン「ちょっ、/////ちょっと、何するんだよ?KAITO!もう、気持ち悪いなぁ!もう!」

 レンは顔を真っ赤にしながら、KAITOに言う。

KAITO「だってぇ、レン君が可愛過ぎるんだもん!だから、仕方ないよ!」

レン「このぉ、バカイトが~!」

KAITO「痛いよ!レン君!何で殴んのさ?僕はレン君の事が大好きなだけなのに~!」

レン「ん?もう一回、僕に殴られたいの?カイ兄!」

KAITO「うわ~ん!ごめんなさい!許してぇ~、れんげちゃん!」

レン「あのさぁ、言い忘れたけどさ、カイ兄!その呼び方、止めれな?気に障るからさ!」

 陰からリンがこっそりと、2人の様子を見ていた。

リン(っていうさぁ、家の前で何やってんの?あの2人?)
 レンに対して、過保護過ぎるKAITOにリンは呆れていた。
KAITO「あっ!リンちゃん、お帰り!何時、帰って来たの?」

レン(げっ!?リン、何で居んの?まさか、今の見られてた?)

 レンはリンから目を逸(そ)らす。

リン「ちょっと、レン!リンにお帰りなさいは無いの?」

レン「リン、お帰りなさい!」

 レンはそっぽ向いたまま、リンに言った。

リン「何かさぁ、感じ悪い~!何、その態度は?リンがレンに何かしたみたいじゃないの?バカレン!昼ご飯要らないから!はぁぁ~!(欠伸)もう寝るから!リンは寝るの邪魔しないでよね?じゃあ、お休みなさい!夜に備えて寝ないと駄目だからね?レン!お兄ちゃん!」

 リンは自分の部屋に戻って行った。

レン「そんな事、リンに言われなくても、分かってるよ!」

KAITO「あっ、そうだ!今日のお昼ご飯、御一緒させて、貰ちゃって良いかなぁ?レン君!」

レン「勝手にすれば!」

KAITO「わ~い!良いの?有り難う!レン君!」

レン「食べ終わったら、帰れよ?」

KAITO「分かってるよ!レン君!チュッ❤」

 KAITOはレンに投げキスをした。

レン「もう、それ2度とするな!」

KAITO「もう、機嫌直してよ?レン君!」

レン「嫌だぁ~!」

 レンは自分自身に対して、過保護過ぎるKAITOから逃げ回っていた。

終わり

 次は本編です。本編は折り畳みから書きます。
<少年シンデレラ~パート1(レン小狼編)~その1>

?「レンく~ん!おっ早う~!正式には、こんばんは~!」

 リンとレンの黄色の屋根の家に、髪の長い水色のツインテールの青いドレス姿の女の子が玄関の前に立っていたのだ。

 声の主に気付いて、出迎えたのはレンではなく、ピンクのパジャマ姿のリンだった。

リン「な~んだ!ミク姉ちゃんか!ふあああ~!こんな早くに、何か用?リンはまだ眠いんだけどさぁ、用が無いんなら、さっさと帰ってよね!」

ミク「何よ?ただ、レン君を迎えに来ただけなのにぃ~!居ないんなら、帰る!」

リン「どうせ、デートの誘いでしょうね?ミク姉ちゃん、レンならさぁ、とっくに、出掛けたよ!お兄ちゃんと一緒にね!」

ミク「えっ!?何、バカイトとデートですってぇ~?KAITOの奴、ぜっ~対に、許さないわ~!お姉ちゃん(MEIKO)と結婚してるくせに、生意気だわ!」

 ミクはKAITOに妬きもちを妬いている。

リン「ミク姉ちゃんったら、あははは!バッカみたい!お兄ちゃんもね!男同士は結婚出来ないのにね!」

ミク「そうなんだっけ?でも、私達は人間と違って、何人とでも、結婚出来るのよ!」

リン「ミク姉ちゃん!それってさぁ、男だけだよ!確か、一夫多妻ってやつ!」

ミク「あれぇ?そうだったの!リンちゃん!でも、それって、何か、不公平だよね?リンちゃん!」

リン「うん、リンもそう思うよ!一妻多夫ってのが有れば良いのにね!ねぇ、ミク姉ちゃん!」

ミク「うんうん!美少年と美青年をより取り見取りだもんね!」

 2人は妙な話をしていた。

 一方、レンとKAITOはいうと、新しいターゲットを求め、町に出掛けていた。

レン「ねぇ、兄ちゃん?」

KAITO「ん~?どうしたの?レン君!」

レン「あのさぁ、何で、女の子の格好で仕事しなきゃいけないの?」

 レンはオレンジのワンピースを着ていて、疑問に思っていた。

KAITO「いや、イメチェンかなぁ?」

レン(兄ちゃんの考えてる事が大体、判った気がするよ!)

「ま、まさかと思うけどさぁ、昼間のを実践でやれとか、言うじゃないだろうね?」

 KAITOは首を竦(すく)める。

KAITO「あははは!そんなわけないじゃん!何言ってるの?レン君!」

レン「ハローウィンが近いからってさ、これはやり過ぎだろう?正直、僕は着てて、恥ずかしいんだけどさ!どうして、自分はやらないのさ~?」

KAITO「だって、僕にはそんな可愛らしいのは似合わないもん!」

 KAITOは無駄に、胸を張って、キッパリと言った。

レン「俺は何で、何時もこんな目に遭わなくちゃいけないだよ~!畜生ぉ~!畜生ぉ~!覚えてろよ~?馬鹿~!今回はしゃね~からさぁ、やってやるけどさぁ、今度、同じ事させたら、どうなるか?分かってるんだろうな~?バカイト!(黒笑)」

 KAITOは首を傾げながらこう言った。

KAITO「さぁね、何するの?レ、レン君はまさか、昨日みたいにさ、『お前なんか、ボッコボッコにしてやんよ!』って言うんじゃないの?」

レン「さぁ、どうでしょうね?その時の兄ちゃん次第じゃないの?今回は擽(くすぐ)ってやるぜ!覚悟しろよな?それ!それ!」

KAITO「ギャハハハ!擽ったい!止めて!ホント、ごめん!ギャハハ・・・」

レン「ヤダ!まだまだ、行くよ!それ!それ!参ったって、言えよ?」

KAITO「い、言ったよ!レン君!も、もう止めてよ?参った!あははは!参ったから、ホント、止めてよ?」

レン「ふん!兄ちゃんの意気地無し!普通さぁ、参ったって、言わないよ!もっと、粘ってくれると思ってたのに!もう行く!兄ちゃんのバカヤロー!」

 KAITOはレンに言われ、シュンとした顔をしている。

KAITO「ああああ!嫌だ~!待ってよぉ~!レンく~ん!置いてかないでよ?」

レン「ヤダし!サキュバスレンレ~ン!」

 レンは翼で飛んで行ってしまった。

KAITO「わ~ん、レンきゅ~ん、戻って来てよぉ~!」

紫色の髪の長い男「ククククッ、大の大人が泣いておるでござるよぉ!カッコ悪いでござる~!あっはははは!」

 男は屋根の上を見上げて、言った。

KAITO「う、煩いなぁ~!下の奴は!グスゥ、ぼ、僕の勝手だろうがよぉ~?うわわわ~ん!」

神威(かむい)がくぽ(以下:がくぽ)「拙者は下の奴では、ござらん!拙者には、神威がくぽという名前が有るでござる。そなたは失礼でござるぞ?」

KAITO「うっ、うっさい!黙れよ、アンタ!アンタに僕の気持ちが解るはずが無いよぉ~!わ~ん!ヒック!ヒック!グスン!レンきゅんのバ~カ!」

がくぽ「喧(やかま)しいでござる!後、今、レン殿と言ったでござるなぁ?」

KAITO「い、言ったけどぉ~、それがどうしたの?」

がくぽ「レン殿には今日の昼間に会ったでござるよ!何故かは知らぬが女子(おなご)の格好をしておったぞ!」

 がくぽは首を傾げながら言った。

がくぽ「レン殿があんな恰好をさせたのはそなたなのではござらぬか?どうなのでござる?KAITO殿!」

KAITO「何で、アンタが僕の名前を知っているんだよ?」

がくぽ「レン殿から聞き申した!」

KAITO「ふ~ん!そうなんだ!でも、あんな恰好をさせたのは僕じゃないもん!レン君が自分でやったんだよ!(嘘)」

 がくぽは怒った顔で言った。

がくぽ「レン殿はそんな事を自ら、やる奴ではないでござるよ!KAITO殿、嘘はいかぬぞ?そなたが唆(そそのか)したのではござらぬのか?」

 がくぽはKAITOを睨み付けた。

KAITO「そんなつもりじゃ、無かっただもん!レ、レン君がちゃんと、仕事しないからいけないんだもん!」

 KAITOは言い訳を言う。

がくぽ「人のせいにするな!あっ、そういえば、レン殿はどこに行ったのでござる?」

KAITO「行先なんか、知らないよ!レン君はれんげちゃんの格好で飛んで行ったのは確かだよ!」

がくぽ「本当に存じぬのか?KAITO殿!」

KAITO「だから、知らないって、言ってるだろ、がくぽ!」

がくぽ「今のレン殿は女子の蓮華殿でござる!もし、何か、遭ったら、そなた、KAITO殿のせいでござるぞ?」

KAITO「アンタも友達だったら、一緒に探してくれても良いだろ?」

がくぽ「そのつもりなのだが、生憎、拙者は買い物の帰りでござるからな!早く、帰らぬと家の姫君が何て言うか・・・」

KAITO「お姫様!?誰だよ、それは?」

がくぽ「誰とは失礼な事を言うな!姫君とは拙者の妹のめぐみでござるよぉ!」

KAITO「アンタの妹なんて、知らね~よ!もう良いよ!アンタが薄情者だとは思わなかったよ!アンタに頼んだ僕が悪かった!良いよ!自分で探すから!ふ~んだ!」

がくぽ「相変わらず、そなたは小童でござるな!」

KAITO「煩い!子供って言うな!」

がくぽ「やっぱり、拙者も行くでござるよ!そなたには任せられんしな!」

KAITO「何だとぉ~!?」

がくぽ「本当の事ではござらぬか!」

KAITO「煩いよ!」

がくぽ「拙者の城はこの近くでござる!直ぐに戻る!」

KAITO「勝手にしろよ!」

 がくぽはKAITOを置いて、一度、家に帰って行った。一方、蓮華になったレンは森の中で泣いていた。

レン改め蓮華(以下:蓮華)「うわ~ん!カイ兄ちゃんの馬鹿~!」

 レンが泣いてると、魔法使いが様子を見ていた。

黒髪の長い魔法使い(あら?こんな所に、悪魔の女の子が泣いてらっしゃいますわ!どうなさったのでしょう?)

蓮華(うわぁ、やべぇ、翼と尻尾と角を終うのを忘れた!)

黒髪の長い魔法使い「あら?こんな所で、どうかなさいましたの?この森は夜になると、危ないんですのよ!例えば、私の様な怖~い魔法使いが出たりするんですの!用が無いのなら、今直ぐお帰りなさいな?」

(ああ、可愛いですわ~!でも、人間の女の子では無いのが、残念ですわね!)

蓮華(この人、何か、ヤバそうだなぁ!帰りたいのに、何も考えずに、飛んで来たから、帰り道判んねぇわ!どうしよ?)

「あのう、すみません!帰り道が判らないんです!どうやって、帰れば良いでしょうか?申し遅れましたが、私の名前は蓮華と申します。」

黒髪の長い魔法使い「れんげちゃんと仰いますのね!あらまぁ、可愛らしい名前です事!私はこの森に住んでいる魔法使いの知世と申します!」

 知世は続ける。

知世「れんげちゃん!今日はお城で、パーティーが開かれているそうですわ!」

 蓮華は首を傾げる。

蓮華「パーティー!?ですか?何のパーティーなんですか?」

(この時期なんだから、ハローウィンパーティーなんだろ?)

知世「婚約パーティーだそうですわ!何でも、王子様の花嫁を決める為にやるのだそうですわ!でも、この時期にやるのは私は可笑しいと思うんですのよ!」

蓮華「ですよね~!」

(この人、まさか、僕にそれに行けって、言うんじゃないよね?)

知世「で、貴女にもパーティーに出席して貰おうと思いますのよ!なので、私のお家にいらっしゃいな?」

 蓮華は疑問に思って聞いた。

蓮華「あのぅ、魔法でドレスを出して下さるんじゃないんですか?」

知世「何を仰いますの?れんげちゃんは今から私の家で、ご自分で着替えるんですのよ!」

蓮華「えええぇ~!?そ、そんなのアリ~!意味解んないんですけど?」

知世「今時、そんなのは古いですわ!さぁ、いらっしゃい?なんなら、私が着せて差し上げましょうか?」

蓮華「結構です!自分で着れますから!」

知世「遠慮なさらなくても宜しいんですのよ?」

蓮華「良いからさぁ、お前は出てけよな?」

 知世は自宅に着いた瞬間、蓮華に外に放り出された。

知世(あらぁ~?今、喋り方が可笑しかったですわね!普段はあの子はあんな喋り方なんですの?聞き捨てなりませんわね!そこは私のお家ですわよ!勝手な事は許しませんわ!)

蓮華(あの人が僕の正体が実は男だって知ってたら、どうなるのかなぁ?フフフフ!でも、あの人は顔的には僕のタイプなんだけど、この姿で来るのが不味かったな!それよりも、このリンから勝手に借りたドレス、どうしよう?僕はさっき転んでボロボロにしてまったんだよね!あ~あ!)

 蓮華は項垂れていた。

 蓮華は暫くして、知世の前に姿を現した。

知世「とってもお似合いですわ!作ったかいがありましたわ!それより、れんげちゃん!暗い顔をなさってどうなさいましたの?」

 知世は困った顔をして言った。

蓮華「このドレス、実は借り物なんですけど、先程、転んだ時に破けちゃったんですけど。」

 知世はオレンジ色のドレスを見て、自信有り気に言った。

知世「これ位のなら、心配ご無用ですわ!私が直しておきますわ!あっ、そうですわ!れんげちゃんが着替えてる間に、馬車を用意致しましたの!ですが、それを曳(ひ)く為の馬がおりませんわ!なので、ちょっと、ここで待ってて戴けませんか?」

 知世は家に入って行った。

知世「ケロちゃ~ん!起きて下さいな?」

ケルべロス「何やねん、知世?何事や?ワイは今、良い夢見てたところやねんで!じゃませんといて!」

 ケルベロスは不機嫌な顔で言った。

知世「パーティーに行きませんか?」

ケルべロス「ワイは行かんで!何で、小僧のお城のパーティーにワイが行かなあかんねん?」

知世「ですから、私のお家の前に、居る子を送り届けて下さるだけで良いんですのよ!」

ケルべロス「知世、その子はどんな子なんや?可愛いんか?」

知世「ええ!勿論、可愛いですわよ!ですが、・・・」

ケルべロス「どないしたんや?」

知世「あの子はたまに、男の子の様な喋り方をするんですのよ!」

ケルべロス「何やとぉ~!?どうゆう、育て方されてるんや?そいつは!」

蓮華「あのぅ、まだですか?」

 蓮華は2人に対して、待ち草臥れていた。

「今、行きますわ。」
 知世は家の外に居る蓮華に答えた。

ケルべロス「おお、確かに、知世の言う通り、可愛らしい小娘やなぁ~!小僧の嫁にするには、勿体無いな!なんなら、ワイがもろうたってもええんやで!」

 ケルべロスは窓から蓮華を覗きながら言った。

 知世はケルベロスに対して、苦笑いを浮かべた。

 ケルべロスは外に出ると、蓮華の前にやって来た。

ケルべロス「よう!姉ちゃん!ワイの嫁にならんか?」

 ケルべロスは可愛い女の子に対して、ナンパする癖がある。

知世「これはこの子の何時も、癖なんですの!気にしないで下さいな!」

蓮華「あっ、はぁ!そうなんですか!別になるつもりはありませんから、気にしないで下さい!後、お嫁には行くつもりはありません!いや、正確には行けません!何故なら、私いえ、僕は男の子だからです!騙してて、すみませんでした!」

知世・ケルべロス「!?」

知世「う、嘘ですわよね?冗談も、大概にしませんと私は怒りますわよ?」

ケルべロス「う、嘘やろ?冗談も、大概にしいや?姉ちゃん!」

 2人は信じたくない様だ。

レン「本当なんですってば!僕は正真正銘の男なんです!インキュバスのレンです。」

 少女はレンと名乗り、男の子の姿になった。

ケルべロス「インキュバスやとぉ~!?ふ~ん、面白いやっちゃな!小娘やのうて、小僧!ちょっと、良い考えが有るんやけど、聞いてくれるか?」

レン「何ですか?」

ケルべロス「小僧いや、王子に実はな、ワイは苛められてるんや!そこでや、小僧いや、レン、そいつを懲らしめて欲しいんやけど、ええやろうか?」

レン「う~ん、そういうのは僕はちょっと、・・・無理です!自分でやったら、どうですか?」

ケルべロス「アカンわ~、コイツは!悪魔として、なっとらんな!なぁ、知世!」

知世「ええ、そうですわ!きっと、この子は悪魔族の七光りに違いありませんわ!お可愛そうに!」

レン(酷いよ!あんまりだ!そんな事、誰にも、言われた事無いのに!)

「おのれ~、お前ら!俺をよくも、馬鹿にしたな!女、お前は生かして置いてやるよ!俺にとって、女は食料だからな!フフフフッ!」

ケルべロス「コイツ、開き直りおったで!しかも、さっきとキャラが変わっとるし、恐ろしいやっちゃっな!」

 ケルべロスは青ざめた顔で言った。

レン「止めて欲しいなら、今の内だよ?フフフフッ!」

知世「ケロちゃんの仰る通りですわ。何て、腹黒い子なのでしょう。レン君、私は美味しくありませんわよ?後、ケロちゃんが先程、仰った事はお気になさらないで下さいな!それと、私は食べないで下さい!」

レン「チッ、しょうがねぇなぁ!でも、条件が有るよ!」

知世「あら?条件とは、何ですの?」

レン「僕とゲームで、遊んで欲しいな!ゲームっていうのは、テレビゲームの事だよ!別に、携帯ゲームでも良いよ!やってくれるんなら、どっちでも、良いけどさ!」

ケルべロス「よっしゃぁ~!その条件、ええなぁ!ワイ、OKやで~!知世、勿論、ええやろ?」

知世「え、ええ!勿論、良いですわよ!レン君は暇なんですのね!オホホホッ!」

レン「ん!?何の事か、サッパリ解らないんだけど、まぁ良いや!ケロちゃん、僕と遊んでくれるの?ワ~イ!嬉しいなぁ~!」

知世(レン君には、ゲームで遊んで下さる方が居らっしゃらないんですのね!本当に、可哀想な方ですわね!)

レン「何?何か、言った?」

知世「あら、レン君?私、何か言いましたか?レン君の気のせいではありませんの?それより、パーティーの事をすっかり忘れていましたわ!あらもう、こんな時間!急がねば!」

ケルべロス「もう11時半やないか!こんな事になったんは、知世のせいやで~!どう責任取ってくれるんや?パーティー、終わってまうやないか!うわわわ~ん!(泣)」

?「はぁ、はぁ、レン殿!やっと、見つけたでござるよ!さぁ、拙者と帰るでござる!」

 紫の髪の長い美青年が息を切らしながら、レン達の前に、姿を現したのである。

レン「あっ!?がっくん?何で、ここに居んの?」

ケルべロス「何や?レンの知り合いか?」

知世「まぁ!何て、素敵な殿方なのでしょうか!でも、本人には大変、失礼とは思いますが、喋り方が超絶、変ですわね!」

ケルべロス「せやなぁ~!確かに、知世の言う通りや!ワイも、そう思うで!」

レン「うん!うん!その喋り方、可笑しいと僕も思うよ!それより、何用なの?用が無いんなら悪いけど、帰ってくれないかなぁ?」

がくぽ「拙者はレン殿の事を心配して探しに来たのに、その物言いは聞き捨てならんでござる!」

レン「いや、僕は一言も、探して欲しいなんて、頼んで無いから!がっくんいや、がくぽ!あっ!それよりも、兄ちゃんはどうしたの?一緒じゃなかったの?」

がくぽ「拙者はKAITO殿の事は知らんでござるよ!多分、今頃、この森で迷子になってると思うでござる!良い大人が情けないでござるよ!あっははは!」

レン「それ、兄ちゃんらしいよ!ホントに!」

ケルべロス「アホとちゃうんか、その兄ちゃん!」

知世「全くですわね!がくぽさん、貴方もパーティーは御一緒にいかがでしょう?」

 知世はがくぽに言った。

がくぽ「宴!?拙者は構わぬが!しかし、レン殿は行くのは、止めた方が良いと思うのだが、・・・」

レン「どうしてなのさ?がくぽ!理由(わけ)を教えてよ?なんで?」

がくぽ「何でも、その宴の主催者である王子は悪魔やらの退治屋だそうでござる!行ったら、レン殿の命が危ないでござるよ!」

レン「っていうかさ、僕は一言も聞いてないよ、そんな話!どうして、そんな大事な事、言ってくれなかったの?知世ちゃん!」

知世「すっかり、私は忘れていましたわ!レン君、すみませんでした!でも、彼は鈍感ですので、心配御無用ですわ!」

レン「えっ?それって、本当なの?イマイチ、信用に欠けるなぁ!」

知世「後、言い忘れたのですが、ケロちゃんの様に下品な子は放り出されるそうですわ!」

レン「そうなの?あんれぇ~?でも、僕はバレない自信が有るしさ、関係無いさ!今まで、バレた事は一度も無かったよ!」

 胸を張って、レンは言った。

レン「余計な心配をしないでよね!大丈夫!僕の事を信用してよ!」

がくぽ「拙者はレン殿の事が心配でござるよ!万が一の事が有るであろうし、レン殿が着いて来るなと言っても、拙者は行・・・」

レン「がくぽの言いたい事は僕は解ったよ!僕が言っても、どうせ、がくぽは聞かないだろうとから!勝手に、すれば良いよ!」

ケルべロス「兄ちゃん!勿論、ワイも行くで~!知世、留守番は頼んだで~!」

知世「はいな、ケロちゃん!皆さん、お気を付けて、行って来て下さいな?どうか、御無事で帰って来る事を私は祈ってますわね!」

 レン達は知世の住む森を後にした。

その2に続く

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