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パラレルやあたしの趣味を中心とした二次創作小説・オリジナル小説ブログです。苦手な方はお戻り下さい。
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 今回は<委員長は探偵!~誰かが僕を狙ってる~第3話>を更新します。後、椿の家族とその使用人と椿の住む屋敷についてなどのをまとめてみました。(変更:2013/05/10)*この小説はオリジナルキャラを含むので、苦手な人はお読みにならないで下さい。大丈夫な方は下記からご覧下さい。

<椿の家族とその使用人と椿の家について>

椿の家族・・・兄の八朔(余り家に居ない。),大学生の姉の杏珠(たまに帰って来る。),父方の祖父(たまにやって来る。孫娘の椿を可愛がっている。),母方の祖母(椿が幼い頃に既に他界。),父母(海外暮らしで家に帰って来る事は無い。)

椿の家の使用人・・・宗方ユヅ(彼女以外の使用人は辞めてしまったらしい。)

椿の又従兄弟・・・輝を含めて5人居るらしい。

椿の住むお屋敷・・・家の窓にステンドグラスが使われている。美しい薔薇園が在るお屋敷。通称「薔薇の館」
<委員長は探偵!~誰かが僕を狙ってる~第3話あきらと椿>

 翌朝、あきら(輝)は何時もの様に学校に通う為、家を出た。今日も、紅葉はテニス部の朝練の為、居ない。

あきら「今日も、良い天気だなぁ!」

 あきらは自転車を漕ぎながら、青い空を見て言った。

あきら(昨日の放課後に見た手紙に書いてあった事が、ただの悪戯だったら、良いけどなぁ!)

 あきらは祈る様に思った。この時は悪戯ではない事、知る由もなかったのだ。

 あきらは茶色の長い髪を赤いリボンでハーフアップにした背の高い女子生徒を見かけた。

あきら「お早うございます!椿さん!」

 白峰椿(しらみねつばき)はあきらより、一つ学年が上の先輩で四葉町では有名なお嬢様である。

椿「お早うございます!てる!今日は良い天気ですね!こんな日はお庭でお茶会をしたいですね!」

 椿はふわりと、言った。

あきら「はい、そうですね!椿さん!」

 あきらは椿の言った事に答えた。

椿「今日の放課後、家に遊びに来ませんか?てる!」

 椿は突然、あきらを誘ってきた。

あきら「え、/////えっ!?ほ、本当に僕が行っても良いんですか?ぼ、/////僕じゃ、迷惑なんじゃないですか?」

椿「わ、私は迷惑なんか、じゃないですよ!是非、来て下さい!」

あきら「そうですか!で、/////では、行かせて頂きますね!椿さん!」

椿「有り難うございます!てる!」

 しかし、何時もなら、ここで邪魔が入り、椿は他の生徒に連れて行かれるのだが、今日はそんな事はなさそうだ。

あきら(実に良い日だなぁ!部活は休みだしな!)

椿「てるが嬉しそうで私は良かったです!」

あきら「椿さんこそ、嬉しそうじゃないですか?」

椿「はい、私はとても嬉しいですよ!ああ、幸せです!」

 椿はあきらに言われた通り嬉しそうな顔で言ったのだ。そんな中、2人が話している間に学校に着いてしまった。

椿「あっ、学校に着いちゃいましたね!私の校舎はあちらなので、文化祭お互い良いものにしましょうね?では、放課後にまた、逢いましょう!てる!」

あきら「はい!」

 あきらは彼女に余計な心配をかけさせるといけないと思い、昨日の出来事をあえて伝えない事にしたのである。

~約束の放課後~

 授業が終わり、僕は椿さんを校門の前で待っていた。

椿「お待たせしました。それでは、私のお家へ参りましょう!」

あきら「はい!」

 僕は何時も、彼女と別れる道に遣って来た。

あきら「椿さんのお家って、どんなお家何ですか?」

椿「窓にステンドグラスの素敵なお家なんですよ。」

あきら「へぇ~、ステンドグラスですか~!僕は素敵だと思います。」

椿「そう言って頂けて、私は嬉しいです。」

 あきらに椿は言われ、微笑んだ。

 椿さんのお家いや、お屋敷は椿さんの言う通り、窓にステンドグラスが使われた素敵な物でした。

椿「早速、お家に入りましょう。」

 あきらは椿に案内され、立派な錠前を抜けると、そこには美しい薔薇園が在った。

あきら「わぁ~、素敵な薔薇園ですね!椿さん!」

椿「でしょう!私の母の趣味なんです。今度、中を見せてあげますよ!」

あきら(薔薇の館か!)

 薔薇園の隣をずっと、行った所に家の玄関があった。

椿「どうぞ!」

あきら「お邪魔します。」

 暫くして、僕は椿さんに聞いた。

あきら「椿さんのお父さんと椿さんのお母さんは一緒に住んでらっしゃるんですか?」

椿「いいえ、私の父と母は外国に住んで居らっしゃるんですよ。後、私の家族には祖父と兄と姉が居ます。彼らも、外国に住んで居らっしゃるんです。で、普段、このお家に居らっしゃるのは家政婦さんの棟方(むなかた)ユヅさんだけです。」

あきら(何か、椿さんに聞いちゃまずい事、聞いてしまったなぁ!僕は最低だ!椿さんに謝ろう!)

 椿は笑顔で答えたが、あきらにはその笑顔が悲しそうに見えた。

あきら「僕は椿さんに失礼な事を聞いてすみませんでした!椿さん!本当にすみません!」

椿「謝らないで下さい!」

あきら「僕には先程の笑顔が悲しく見えたんです。・・・だから、・・・お願い!ぼ、僕の事を・・・嫌いにならないで・・・下さい!」

椿「私はあきらの事は嫌いに何か、なりませんわ!だから、私、何かの為に泣かないで下さい!」

 椿はあきらを抱き締めた。

あきら「・・・っ!ち、ちが、違います!め、目にゴミが入っただけです。ぐすん!」

椿「嘘仰い!現に泣いてらっしゃいますわ。学校で何か、遭ったのでしょう?私に話してみて下さい!」

あきら「っ・・・!?」

椿「そう!私にはどうしても言えない事なんですわね!だったら、無理に聞かない事にしましょう!さぁ、取り敢えず、お茶にしましょう!ちょっと、待ってて下さいね!」

 椿はあきらをダイニングに置いて、台所に行ってしまった。

あきら「はぁ~!」

 あきらはソファの上に、仰向けに倒れ込んで空を仰いだ。

あきら(この家、何だか、落ち着くなぁ!でも、この家、誰も居なくて寂しい!)

 あきらは部屋の壁に掛っている絵を見た。この絵には椿を含めた家族が描かれている。

 その近くには、椿に似た黒髪の女の人の写真が飾られている。それを見て、あきらは不思議に思った。

あきら(椿さんに似たこの黒髪の綺麗な人は一体、誰なんだろうなぁ?)

 椿は輪切りにしたレモンとミルクと紅茶とケーキを載せたお盆を持って、再び、輝の前に現れた。

椿「紅茶を淹れて来たのですが、てるの好みが判らなくて、レモンとミルクの両方を持って来ましたのよ。お好きな方を紅茶に入れて飲んで下さいな!ケーキはラズベリーのレアチーズケーキですわ!」

 椿はティーポットからティーカップに紅茶を注ぎながらあきらに言った。

あきら「有り難うございます。頂きます!あの、椿さん、気になる事が有るんですが、・・・」

椿「何でしょうか?てる!」

あきら「あの写真の黒髪の綺麗な女の人って、何方でしょうか?」

 あきらは写真に指を差しながら言った。

椿「あの女の人は私の祖母の若い頃ですわ!私の祖母は私が幼い頃に既に、他界されていますわ!」

 あきらと椿が話をしていると、部屋の扉の向こうで鍵が開く音が聞こえたのだ。

あきら(誰か、帰って来たのだろうか?)

?「久しぶりの我が家は良いものだわ~!椿ぃ~!?椿?椿、居るんだったら、返事しなさいよ?お姉様が帰って来たっていうのに、出迎えは無しって失礼な子だわ!全く!」

 廊下で、椿の姉の叫び声が聞こえる。

椿「すみません!杏珠(あんじゅ)お姉様!お帰りなさいませ!」

杏珠「椿、只今!メイドのユヅさんは?」

椿「ユヅさんは今日は来られない日ですわ!」

杏珠「あら、そうなの!ああ、良かった!今日はのんびり出来るのね!それより、その子は?」

椿「私の同じ学校の友人で、学年は一つ下の雨寺輝君ですわ!」

あきら「あの、初めまして、椿さんのお姉様!僕は雨寺輝です!宜しくお願いします!」

杏珠「あら、輝君っていうの!私は椿の姉で杏珠と申します。宜しくね!輝君!(ニコッリ!)椿、私は自分の部屋で本を読んでいるから、私の分のお茶を願いね?」

椿「あっ、はい、お姉様!判りました!お持ちします!」

杏珠「あ~あ、大学の授業、疲れたわ!」

 杏珠は自分の部屋に戻って言った。

椿「お姉様に、お茶とお菓子を届けに行って来ますわね!てる、用事が済んだら、戻って来ますから!」

あきら「はい!」

 椿はあきらに対して、名残惜しそうな顔を浮かべながら、杏珠に紅茶とラズベリーのチーズケーキを届けに行ってしまった。

 あきらは再び、椿さんに似たこの黒髪の綺麗な人の写真を見ていた。彼女の瞳を良く見ると、あきらと同じ灰色の瞳だったのだ。

あきら(僕のお婆様が前、仰っていたお婆様のお姉様って、この人の事だったのか。ホント、椿さんにそっくりだなぁ!この人がもし、生きていらしたら、一度、会って話してみたかったなぁ!)

 あきらはこの写真の女の人の事が恋しくて、仕方なくなってしまったのだ。しかし、この人には会う事は叶わないのだ。何故なら、既に、亡くなっているのだから。でも、会う方法が有るのだが、・・・。

あきら「しかし、あの方法なら、会う事が出来るが、・・・それにはリスクが有るんだ!」

 そう、それは魔法で過去に行く方法だった。しかし、魔法で過去に行けるが戻って来れない可能性が有るので、よほどの覚悟が無い限り、行く事は出来ない。

椿「只今!あっ、良かったら、今日、夕食は家で食べて行って下さいな!ん?どうかしたんですか?」

 椿は戻って来ると、あきらに声を掛けた。

あきら「あっ、いや、別に、何でもありません!い、いえ、僕はもう帰ります!夕食は結構です!お菓子、御馳走様でした!さようなら!」

椿「さようなら、てる!また、明日逢いましょうね!」

 椿は屋敷から出て行くあきらを名残惜しそうに見送ったのだ。

杏珠「もうぉ~、アンタは何やってんのよ?どうして、簡単に帰しちゃうわけ!椿、アンタどんだけ鈍いのよ!あたしだったら、簡単に帰したりしないわよ!」

 椿の前に、杏珠が何時の間にか現れたのだ。

椿「あら、お姉様?あきら君本人のペースというものが有りまして、別に、急かす必要は無いのでは?」

杏珠「貴女に期限が有るのを忘れてるんじゃないでしょうね?」

椿「勿論、忘れてなんていませんわ!」

杏珠「それより、貴女の部屋でこんな物を見つけたんだけど?」

 杏珠は椿に一枚の紙を見せた。

椿「あっ、そ、それは、・・・駄目ぇ!」

杏珠「これは学校の兄弟契約書じゃない!あら、どうして、こんなの持ってるの?アンタ、自信無いんでしょ!」

椿「そんな事、ありませんわ!」

杏珠「しらばっくれるのも、いい加減になさい!アンタのやってる事はあたしにはバレバレなのよ!」

 杏珠は見透かした顔で椿に言う。

椿「すみません。でも、こうでもしないと、彼と一緒に居られませんもの。」

 椿は困った顔で杏珠に言う。

杏珠「アンタはホント、しょうがない子ね。」

 杏珠は呆れた顔で言った。


第4話へ続く

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