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パラレルやあたしの趣味を中心とした二次創作小説・オリジナル小説ブログです。苦手な方はお戻り下さい。
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 今回は前回の記事の小説の<さくら、隊長になる。>の続きの第2話の前編です。第2話が長くなったので、前編・後編の2部構成にします。因みに、最新話は近々、こちらにUPします。それと、小狼さくら中心となっています。最後に、登場人物紹介をしておきます。※この小説はパラレル及び、さくら大戦のパロディーになります。後、オリキャラも登場します。そういうのが苦手な方は読むのはお控え下さい。
<さくら、隊長になる。~第2話 前編~>
<登場人物紹介>
木之本桜・・・あだ名はさくら。この小説の主人公。階級は少尉。桜自身、訳有りだが、桜は気づいていない。
李小狼・・・さくらは李さんと呼んでいるが、後に小狼君と呼ぶ様になる。仏頂面で取っ付きにくい少年。彼が一番?訳が有りな人物だと思われている様だが・・・。
大道寺知世・・・あだ名は知世。さくらと仲が良い。実は可愛い女の子には目がないというオッサンっぽい一面が有る。
本城(もとき)真・・・あだ名はまこと。知世の事が好きだが、知世本人は気づいていない。この部隊に彼自信、訳が有る様で・・・。 

chapter6:気になるあなた
(一眠りするつもりだったのに、眠れないよぉ。)
桜は眠ろうと思い、ベットに横になったものの、小狼の事が気になって、なかなか、寝つく事が出来ない。
「明日、李さんに直接、聞いてみよう!」
 桜は心に誓った。
 翌朝、早くに目が覚めた桜。
「楽しい歓迎会のはずが、ちっとも、楽しくなかった。」
 桜は暗い顔をした。
(はうううぅ~!それより、お腹空いたな。)
 桜のお腹の虫が鳴いた。
「腹が減ったら、戦は出来ないっていうし、まずは、朝ご飯を食べなきゃね。」
 桜は着替え等を済ませると、食堂へ向かった。食堂に入ると、美味しそうな良い匂いが漂って来たのだ。
 食堂に居たのは、桜が会おうとしていた人物である小狼の姿があった。彼は出来上がった人数分の朝食を並べていたのだ。どうやら、彼は今日の食事当番らしい。
(まさか、李さんが食堂に居るとは思わなかったよ。今、誰も居ないし、李さんに話し掛けるチャンスだよね。)
「あっ、あのう、李さん?私、昨日、何か、気に障る事をしましたか?だったら、謝ります。ごめんなさい。」
「いや、謝る意味が判らない。」
 小狼は首を傾げる。
「だって、私の事、嫌いなんでしょ?」
「ああ、お前なんか、嫌いだ。直ぐに、何か、遭ったら泣くし、正直言って、お前はめんどくさいんだよ!」
「だったら、好かれる様に努力します。私、頑張るから。」
「そういう問題じゃない!」
「じゃあ、知世ちゃんが言ってた事に関係が有るんですか?」
「なっ!?どうして、お前がそんな事を知ってるんだ?」
 小狼は驚いた顔で桜に言った。
「知世ちゃんから、事情を聞きました。軍人をやってらしたそうですね。そこで、何か、遭ったんですか?」
「・・・・!?」
「やっぱり、そうなんですね。」
「あ、ああ!・・・実はその戦場で、隊長は俺を庇って亡くなったんだ。」
 小狼は悲しそうな顔で言った。
「嫌な事を思い出させてしまって、ごめんなさい!」
「いや、良いんだ。」
 小狼は躊躇いながら、言った。
「李さんは女の子が苦手の様なんですけど、それには、何か、理由が有るんですか?出来れば、私に教えて頂きたいんですが、・・・」
「それより、前から言おうと思ったんだが、・・・」
「あの、どうかしましたか?」
「大道寺や本城に対してはタメ口になのに、どうして、俺にだけは敬語なんだ?」
「ええっと、それは、・・・上手く言えません。」
「お前は仮にも、隊長だろ?」
「か、かり!?って、どういう事なのよ?私はでっきとした隊長だよ?」
(この人、本気で、大丈夫か?)
 小狼は困った顔で思った。
「その言い方だと、自信が無い様に聞こえるぞ!」
「何で、笑うの?こっちは必至で努力して、やってるんだからね。」
 桜は小狼に怒った顔で言った。
「俺が悪かったです。少尉?」
(笑われるんなら、言わなきゃ、良かったよ!)
「本気で謝る気無いんでしょ?」
「勿論、有るよ!」
「ホントに?」
 桜は小狼に対して、疑いの目で見ていた。
「何度も言わせるな。本当に悪いと思ってる。あの人と一緒にするなよ。」
(あの人って、山崎指令の事だよね。)
 桜は思う。
「ホントに、信じて良いんだよね。」
「ああ、勿論だよ!」
 小狼は桜に答える。
「さっきの事、言いにくかったら、無理に言わなくて良いから。」
 桜は小狼に気遣った。
「いや、別に良いんだ。実をいうとな、その原因は俺の姉上に有るんだ。」
「そうなの。」
「ああ。」
「そっか、大変だったんだね。」
 ガチャリと扉の開く音が聞こえた。そして、乱暴に扉が開かれた。
「ね、ねぇ、聞いてよ、2人共?」
 真は焦った顔で言った。
「行き成り、どうしたの、本城君?」
「何だよ、本城?」
 小狼は疎ましそうに聞いた。
「俺、劇は未経験なのに、主役のともよちゃんの相手役に選ばれたんだよ。確か、その演目は竹取物語だったかなぁ?」
「そうか。それは良かったな。でも、今回の演目はロミオとジュリエットだって、聞いたぞ。」
「いや、それの次回の演目が竹取物語なんだよ。」
「そうなのか。それより、ロミオとジュリエットの主役の2人は一体、誰なんだよ?」
「私も気になるよ。」
「ええっと、確か、・・・ジュリエット役は少尉で、ロミオ役は副指令だった様な?」
 真は困り果てた顔で言った。
「えっ、そうなの!?私、そんなの聞いてないよ!」
「少尉、柳沢が確かに、そう言ってましたよ。因みに、その次の演目の俺の配役はともよちゃんと柳沢が作ったアンケートに依って、選ばれたんです。」
「本城!お前の事なんて、一言も聞いてないぞ。」
 小狼は呆れた顔で言った。
「少尉、ロミオとジュリエットの配役がどうして、こうなったのか、知りたいですか?」
「うん、勿論、知りたいです。」
「実は李が『俺は主役なんて、ぜっ~たいに、やらないからな!』って、わがままを言い出したのが切っ掛けなんですよ。」
「本城、余計な事言うな!」
「副指令に無理を言って、代わって貰ったんですよ。」
「そうなんだ。で、小狼君はちゃんと、謝ったの?」
「いいえ、謝ってませんよ。本人は全然、悪いと思ってないから。」
「そんなの、駄目だよ、謝らなきゃ!」
 2人の話を聞いていた小狼は桜に言う。
「俺が朝食の後で、副指令に謝って来ます。」
 小狼の発言を聞いて、真は不機嫌な顔をした。
「李は俺が謝れって、言っても聞かなかった癖に、少尉の言う事なら、聞くんだ。どういう風の吹き回しだよ?ホント、そう言う処、ムカつくよ!」
 真は小狼に対して、納得が行かない様子だ。
「李はもしかして、少尉に惚れてる?」
「・・・そんな訳、無いだろ!本城お前は馬鹿なのか?」
 小狼は真に言った。
「そうじゃないって言うんなら、信じてやるよ。」
「俺に限って、そんな訳、有るか!」
 小狼はキッパリっと言った。
「お前がそう言うなら、仕方ないなぁ。」
「お前は本当にムカつく奴だな。」
「ほっとけよ。」
 桜は2人に対して、怒っていた。
「もう!2人共、つまらない事で、喧嘩しないでよ!」
「ごめん!」
 2人は桜に謝る。
「そんな事より、他の皆はどうしたの?」
 食堂に在る時計は8時を指していた。
「確かに、少尉の言う通りだ。本城、何か、聞いてないか?」
 小狼は真に聞く。
[chapter7:彼らは空組]
「えっと、確か、・・・ともよちゃんはもう直ぐ、来ると思う。ただ、他の奴らは何時になるか、俺は知らないよ。」
 そこへ、扉が開く音が聞こえる。
「朝食、すっごく、美味そうじゃん!」
 男達3人が食堂に入って来る。
「あ~あ、空組の煩い奴らがやって来たよ!」
 真は嫌そうな顔で言った。
「本城、何だよ?文句、あんのかよ?」
 3人の中の1人が真に不機嫌そうな顔で言った。
「本城!放っておけよ。アイツらに言うだけ、無駄だよ!」
 小狼は真に言う。
「大いに有るよ!ともよちゃんの席の周りは座らないでくれるかなぁ?」
 真は小狼の言った事を聞かずに、彼らに対して、反論する。
「俺は知世ちゃんの隣が良いんだよ!」
「小嶋!絶対に、その席だけは譲らないからな。」
 真が小嶋新(あらた)に言った。
「しんちゃん!その席に拘る必要は無いよ。別に、他の席で良いじゃん!」
 真から見て、小嶋の右隣に居る荒木努(つとむ)が言う。
「荒木の言う通りだ。俺もそう思うよ!」
 谷本幸太郎は荒木の意見に賛成する。
「今日こそ、りかたんの隣に・・・」
「それは良いから!向こうへ、行こう?」
「全然、良くないよ!こうちゃんだって、副指令の事が気になる癖に良く言うよ。」
「・・・俺の事は良いんだよ!」
 幸太郎は遠慮がちに言った。
「もう!いい加減にしてよ?」
 桜は彼らに対して、怒る。
 桜に言われ、真と小嶋は驚く。
「ええっと、・・・アンタが噂に聞いた新しい隊長さん?」
 小嶋は桜に言う。
「無茶苦茶、可愛いじゃんかよ?」
「小嶋お前!少尉に失礼だろ?」
 今まで、黙っていた小狼が小嶋に言った。
「小狼君、もう良いよ!」
「良くありません!少尉は引っ込んでて下さい!」
「でも、・・・」
 桜は小狼に言おうとする。
「元はといえば、こんな奴に関わった本城のせいだ!」
 小狼は真を責める。
「ごめん、俺が悪かった!」
 真は反省する。
 そこへ、知世が現れ、今の事態を見て知世は困った顔をする。
「これはどういう事ですの?」
「大道寺、これはコイツらのせいで、・・・」
「あっ!知世ちゃん、あのね、・・・」
「俺のせいで、こうなって、その、・・・ごめん!」
 知世は3人に口々に言われ、困った顔していた。
「あの、話が見えませんわ。どういう事か、説明して下さい!」
「知世ちゃん、もう良いじゃない!」
 そこへ、柳沢奈緒子と佐々木利佳がやって来る。
「男の子なら、良く有る喧嘩だよ!」
「そうね!奈緒子ちゃんの言う通りよ!」
 利佳は奈緒子に同意する。
「ですが、奈緒子ちゃん、利佳ちゃん、私は納得出来ませんわ!」
「そうそう!私もそう思う!」
「三原副指令まで、何を仰いますの?」
 知世は反論する。
「本城君と小嶋君には後で、倉庫の掃除をやって貰うから!」
 千春は真と小嶋に言う。


第2話後編に続く・・・

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